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果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?老化や太るなど危険性も紹介!

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?老化や太るなど危険性も紹介!

経口補水液や清涼飲料水の原材料名に果糖ぶどう糖液糖と表示されているのをよく目にしますが、砂糖と何が違うのかなあとか身体に悪そうだなあと思ったことはありませんか?

私はなるべく果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子も選ぶように気を付けています。

糖類の摂り過ぎは老化を早めたり太ることが心配です。

そこで今回は、果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子にはどんなものがあるのか?果糖ぶどう糖液糖は砂糖よりも老化や太ることに関与しやすいのか?を紹介したいと思います。

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?老化や太るなど危険性も紹介!

スーパーやコンビニでよく手にする、清涼飲料水や涼菓子には果糖ぶどう糖液糖が入っている商品が多いですね。

果糖ぶどう糖液糖が入っていないものの方が少ないように思います。

また、加糖が5%以下なら果糖ぶどう糖液糖をはじめ、砂糖やはちみつなどを使っても100%ジュースと表記してよいという規定があるるので注意が必要です。

果糖ぶどう糖液糖はどんなものなのかは後で読んでいただくとして、先ずは果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物とお菓子をご覧ください。

こちらの記事でも果糖ぶどう糖液糖不使用の食べ物や飲み物紹介してます人口甘味料不使用のお菓子

甘味のない飲み物や一部100%ジュース

ブラックコーヒーや無糖と表示のある甘みのない飲料やお茶は果糖ぶどう糖液糖だけでなく、砂糖も使われていないですね。

甘さ控えめなフレーバーウォーターの中には、果糖ぶどう糖液糖を使わずに、果糖や砂糖を使っている商品もあります。(果糖も、後ほど説明しますが注意が必要です。)

果糖の割合が高い高果糖液糖が使われている場合もあるので、成分表示を確認した方が良いですよ。

その他、果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物は100%ジュースならたくさんあります。

ただし、原材料名を見ると分かりますが、加糖が5%未満なら100%濃縮還元ジュースと表記してよいことになっているので購入前に確認してください。

しかし、フルーツジュースは食物繊維が入っていないものが多いので空腹時にたくさん飲むと果糖を一気に吸収してしまいます。

砂糖を使用した飲み物

果糖ぶどう糖液糖ではなく砂糖が使われたカフェオレと紅茶オレがありました。

安定剤・香料不使用でカフェオレの原料は「生乳・砂糖・コーヒー」紅茶オレの原料は「生乳・砂糖・紅茶」のみです。

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?老化や太るなど危険性も紹介!

涼菓子や氷菓子は原材料を確認

原材料を見れば、果糖ぶどう糖液糖が入っていないかどう確認できますね。

Doleの『こだわり果実×果汁100%』なら砂糖も不使用です。食物繊維もたくさん摂れますよ。カットしたフルーツと果汁100%ジュースが入っています。

セブンで買いました。

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?老化や太るなど危険性も紹介!
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アイスならハーゲンダッツのバニラ・ストロベリー・抹茶、井村屋の北海道あずきバー、成城石井オリジナル アイスクリーム ミルクなどがあります。

ゼリーなら坂製菓ヨーグルトゼリー、フルーツバスケットミニカップゼリーがおすすめです。

ヨーグルトなら、ルナバニラヨーグルト、チチヤス無添加ハニーヨーグルト、明治北海道十勝ミルクきわだつヨーグルトなどがあります。

果糖ぶどう糖液糖は老化や太ることが心配?

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?老化や太るなど危険性も紹介!

普段私たちが摂取している砂糖の、約97%はショ糖(スクロース:ぶどう糖と果糖が結合した2糖類)です。※1

ぶどう糖果糖液糖を摂取すると、砂糖(ショ糖)よりも速いスピードで血糖値が上昇します。

砂糖(ショ糖)は、小腸にある消化酵素スクラーゼによってぶどう糖と果糖に分解されて小腸から吸収されます。

しかし、はじめからぶどう糖と果糖が分離している果糖ぶどう糖液糖の場合、体内で分解されずに小腸から吸収され血液中に送り出されるので、血糖値が急上昇するのですね。

そして吸収されたぶどう糖はインスリンによって肝臓と筋肉に取り込まれてグリコーゲン合成され、貯蔵されます。(グリコーゲンはぶどう糖が沢山つながったもの)

筋肉を動かさないと、ぶどう糖は筋肉に入らず、同じくインスリンによって脂肪細胞へ取り込まれます。※2

この様にインスリン分泌能が正常な場合は血糖(血液中のブドウ糖のこと)をコントロールできますが、それでも血糖の急激な上昇は膵臓や血管、身体に負担がかかるようですね。

果糖ぶどう糖液糖について詳しく見ていきます。

※1 上野砂糖株式会社 お砂糖の成分
https://www.osatou.com/component.html

※2 厚生労働省 ブドウ糖の取り込みとインスリン分泌の関係 模式図https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0326-10f-003.pdf

果糖ぶどう糖液糖は添加物ではなく食品に分類されている

果糖ぶどう糖液糖は1960年代に日本で開発された天然甘味料で砂糖やオリゴ糖と同じように「食品」に分類されています。

砂糖はさサトウキビやてんさいから作られますが、果糖ぶどう糖液糖はトウモロコシやいもから作られます。

トウモロコシやいものデンプンを酵素でぶどう糖に分解し、そのぶどう糖の一部を酵素によって果糖にかえた液状の糖を、「異性化糖」といいます。

異性化糖は果糖の割合によって分類され、果糖が50%以上90%未満のものを果糖ぶどう糖液糖と言いいます。

甘味度(甘味の強さは)は果糖>砂糖>ぶどう糖の順なので、果糖の量が多いほど甘味が強いようですね。

しかし、果糖は高温では砂糖よりも甘味度が低く、40 ℃ 以下でないと砂糖より甘くなりません。

よって清涼飲料水やゼリーなどの涼菓子には砂糖よりも安価な果糖ぶどう糖液糖が使われるようです。

異性化糖の種類

  • ブドウ糖果糖液糖・・・果糖が50%未満含まれている
  • 果糖ブドウ糖液糖・・・果糖が50%以上90%未満含まれている
  • 高果糖液糖・・・果糖が90%以上含まれている
  • 砂糖混合異性化液糖・・・ぶどう糖果糖液糖あるいは果糖ぶどう糖液糖にその糖の量を超えない砂糖(10%以上)を加えたもの 

ぶどう糖果糖液糖の原料には遺伝子組み換えトウモロコシも使われているようです。安全性は認められているようですが(立命館大学 遺伝子組み換えトウモロコシについて)、気になる方は遺伝子組み換え作物について調べてみるといいかもしれませんね(みんなで考えよう 遺伝子組換え農作物・食品 農研機構)。

果糖ぶどう糖液糖は摂り方によっては老化を促進

「糖化」は「老化」の原因と言われていますね。

糖化は、体内でたんぱく質と余分な糖が結合して、たんぱく質が変性したり劣化して、AGEs(たんぱく糖化最終生成物)という老化物質が作り出されることをいいます。

このAGEs(たんぱく糖化最終生成物)が体内に増えると、皮膚や髪、骨などの老化を促進させたり、体調不良やさまざまな疾患をもたらすと言われています。

なんだか怖いですね。

急激な血糖値の上昇とインスリンの大量分泌を交互に何度も何度も繰り返すと、糖化が過度に進行してしまうようです。

また、果糖は血液中に入ると、ぶとう糖の様にインスリンが関与することは無いので大部分は直接細胞に入っていきます。

そして驚くことにぶどう糖よりも10倍も糖化を早めることが分かっています。

しかし、血糖値がゆるやかに上がるような糖分の摂り方をすれば糖化リスクを減らすことができますね。

糖は大切なエネルギー源ですが、甘い飲み物などに含まれる果糖ブドウ糖液糖は大量に摂取しやすいので、空腹時にたくさん飲むのは控えたほうが良さそうです。

良いAGEsもあります

抗酸化作用や防腐作用があったり、血圧を上げにくくする作用がある「AGEs(たんぱく糖化最終生成物)」もあります。

また、AGEs(たんぱく糖化最終生成物)と特異的に融合するAGE特異的受容体「RAGE」が血液脳関門(BBB)を構成する脳血管内皮細胞上にあり、愛情ホルモン「オキシトシン」を脳に作用させる働きを持っています。

視床下部で合成されたオキシトシンは刺激によって下垂体後葉から血液中へ放出される.その後,血中のオキシトシンはBBBを構成する脳血管内皮細胞上のRAGEと結合し,その後,BBBを透過して脳内に移行することが明らかとなった13).脳内に移行することで,オキシトシンは,本来の神経細胞表面に発現するオキシトシン受容体と結合し,「信頼や愛情」などの中枢神経作用を発揮することとなる.

引用元:RAGEによるオキシトシンの血液脳関門移行と愛情構築の調節https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2020.920244/data/index.html

参考:国立情報学研究所 果糖の過剰摂取は老化につながる? 

太る原因は果糖ぶどう糖液糖だけではない

先ほど果糖はぶどう糖よりも10倍糖化を早めると書きました。

その他、果糖は肝臓に入って肝臓内の酵素の働きで、一部はグリセリド(中性脂肪)に変化し、さらに一部はブドウ糖へと変化します。

グリセリド(中性脂肪)は脂肪細胞へ送り込まれるので、肥満の原因にもなります。

果糖が中性脂肪を合成しやすいというのは間違いないようで、摂り過ぎは良くないことが分かりました。

しかし、それは果糖ぶどう糖液糖(異性化糖)に限らず、果糖が含まれる砂糖、はちみつ、果物などについても言えることですね。

清涼飲料水には砂糖やはちみつよりも血糖値の上昇スピードが速い果糖ぶどう糖液糖がたくさん入っているので、飲み方と摂取量に気を付けたほうが良いことが分かりました。

果物の果糖含有量はそれほど多くはなく、しかもビタミン類や食物繊維なども豊富に含まれているため、適量をゆっくり食べる分にはまったく問題無いようです。

フルーツジュースを飲むなら、果物を食べたほうが良いですね。

まとめ

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物やお菓子は?老化や太るなど危険性も紹介!

果糖ぶどう糖液糖が入っていない飲み物や涼菓子は意外と少なく、知らず知らずのうちに、ぶどう糖果糖液糖を摂り過ぎてしまうことが多いように思います。

果糖ぶどう糖液糖が入った飲料やお菓子は、砂糖よりも吸収が速くぶどう糖をすぐに補給したい場合などにはとても助かります。

しかし、現在最も使用されている果糖ぶどう糖液糖の果糖含有率は55%であり約半分は果糖なので、糖尿病の方が低血糖を生じた場合には、持ち忘れた場合は仕方ありませんが、ぶどう糖を摂取したほうが良いですね。糖尿病を治療するために知っておきたいこと ~ 低血糖症状~

果糖ぶどう糖液糖は砂糖よりも安価なので、スーパーやコンビニで販売されている清涼飲料水や涼菓子の大半はお財布に優しくとてもありがたいです。

しかし、摂りすぎるとリスクがあるのでこれからも、ぶどう糖果糖液糖が入っていない飲み物やお菓子も意識しながら選びたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。