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濃縮還元ジュースは危険?添加物や残留農薬に注意!

濃縮還元ジュースはストレートジュースに比べると美味しさは少し劣りますが低価格なので、ジュースが飲みたいときは迷わず手にしていました。

しかし、果汁100%とはいえ濃縮還元ジュースには、添加物が入っていることや残留農薬について気になり、危険性を疑うようになりました。

そこで今回は、濃縮還元ジュースに使われる添加物や残留農薬の危険性について調べてみました。

濃縮還元ジュースは危険?

濃縮還元ジュースは危険?添加物や残留農薬に注意!

果汁100%濃縮還元ジュースは健康に良いと思っている方は少なくないかと思います。

私も、果汁100%なのだからビタミンなどの栄養が摂れて、健康にいいのではないかと思っていました。

濃縮還元ジュースの製造方法を調べてみると、健康のために飲むというよりは嗜好品として時どき美味しく飲む分にはいいのかなあと思うようになりました。

フルーツジュースや野菜ジュースを飲むなら、できればストレートジュースを飲みたいです。

しかし、ビタミンCや食物繊維などの栄養摂取を重視する場合は、生のフルーツや野菜を摂るのが良いでしょうね。

濃縮還元ジュースとストレートジュースの違い

濃縮還元ジュースは、果物や野菜の汁を搾り取った後に、その汁を真空状態にしたり、凍結させたり、加熱したりして水分を飛ばし、濃縮してペースト状にした後に、再び水分を加えて元の濃度に還元したジュースのことです。

砂糖や香料・酸味料などの添加物が加えられていない場合は、ストレートジュースと比べると、風味が劣ってしまうのは想像できるかと思います。

ストレートジュースは、果物や野菜を搾り取った後に、その汁を、濃縮・還元作業は行わず、加熱殺菌したジュースのことです。

濃縮還元ジュースの製造方法

濃縮還元ジュースは、搾り取った果汁の水分を飛ばして濃縮した後に、再び水分を加えて元の濃度に還元したジュースのことですが、濃縮方法は3つありますよ。

それは、真空蒸発法、凍結濃縮法、逆浸透濃縮法の3つです。

果汁は主に真空蒸発法で濃縮されています。

水は100℃で沸騰しますが、富士山の山頂など気圧の低いところでは沸点が下がって、88℃で沸騰します。

減圧して真空に近い状態で加熱すると、沸点が下がるので低温で濃縮することができるのですね。

しかし、低温で加熱しても果汁を濃縮すれば、風味や香りは飛んでしまいます。

よって濃縮還元ジュースは酸味料や香料が添加されているものが多いですよ。

また、「加糖が5%以下なら、100%ジュースと表記してもよい」という規定があります。

果汁100%ジュースは美味しくて健康に良さそうだと思って飲み過ぎると、糖分の摂り過ぎになってしまいますね。

濃縮還元ジュースの添加物や残留農薬の危険性は?

濃縮還元ジュースは危険?添加物や残留農薬に注意!

濃縮還元ジュースは、風味や香りがストレートジュースよりも劣るので、それを補うために香料や・酸味料が添加されたり加糖されていることがわかりました。

加糖されていても飲みすぎなければ問題ないかと思いますが、香料にはどんなものが使われているのかが気になります。

また、ジュースの材料のフルーツは輸入されたものが多く、残留農薬についても心配になり調べてみました。

果汁100%濃縮還元ジュースに使用される香料

「オレンジジュース100%(濃縮還元)」や「りんごジュース100%(濃縮還元)」と表示する場合の添加物について調べてみると下記の様に記されています。

1 国際連合食糧農業機関及び世界保健機関合同の食品規格委員会が定め
た食品添加物に関する一般規格(CODEX STAN 192-1995,Rev.7-2006)3.2
の規定に適合するものであって、かつ、その使用条件は同規格3.3の規
定に適合していること。また、香料にあっては、これらの規格への適合
に加え、天然香料以外のものを使用していないこと。
2 使用量が正確に記録され、かつ、その記録が保管されているものであること。

出典:果実飲料の日本農林規格 https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/kikaku_kazitu_150327.pdf

香料は天然香料以外のものを使用していないこととあり、合成香料は使用されていないようですね。

少し安心しました。

しかし、香料は何種類使われても香料と一括表示ですし、天然香料の原料が安全であるのかが気になりますので、今後調べていきたいと思います。

100%濃縮還元ジュースではない場合は、合成香料が使われていることがありますが、何種類使われても同じく一括表示なので、少し心配にはなりますね。

参考:食品添加物に関するコーデックス一般規格CODEX STAN 192-1995, Rev. 7-2006

   日本香料工業会 香料講座https://www.jffma-jp.org/course/#a02

濃縮還元ジュースの残留農薬

濃縮還元ジュースの材料となるオレンジやグレープフルーツなどは、ほとんど輸入品ですね。

日本では収穫すると先ずは、果物として出荷するものを選別してその残りをジュースなどの加工用とします。

しかし、日本では収穫後に農薬を使用しないのに対して、カルホルニアなどの農場では選別する前に1回目に殺菌剤、2回目に白カビを殺す防カビ剤、3回目に緑カビを殺す防カビ剤をかけます。

この様にアメリカでは3回もポストハーベスト農薬をかけてから、最終段階で果物用とジュース用に選別されるためジュースには農薬が含まれてしまう様です。

参考:果汁100%のオレンジジュースは多くのポストハーベスト農薬を飲むことに

まとめ

濃縮還元ジュースは危険?添加物や残留農薬に注意!

100%濃縮還元ジュースは危険なのか安全なのかが気になり、添加物や残留農薬について調べてみました。

ストレートジュースとは異なり100%濃縮還元ジュースは風味や香りが劣るため香料や・酸味料が添加されたり加糖されていることがあります。

また、アメリカなどで濃縮された果汁には、農薬が含まれることがわかりました。

美味しいからといって、飲み過ぎには注意したいと思います。

最後に、企業の安全安心への取り組みは日に日に進化しているかと思います。

全ての濃縮還元100%ジュースが危険というわけではないかと思いますが、私達消費者自身が企業の取り組みを見極めて購入を判断したほうが良さそうですね。

お読みいただきありがとうございました。