最近コンビニやスーパーでよく見かけるシリカ水。(シリカはケイ素[Si]を含んだ物質のこと)
シリカ水は水溶性ケイ素が多く含まれた水です。
白髪やお肌、骨に良いと聞きますが、大して効果ないのでは?と思ってしまうのは私だけではないと思います。
また、国民生活センターによるとシリカを多く摂取することでの有効性についての明確な情報は見当たらないとされています。
シリカやケイ素の摂取量は、通常の食事等からの摂取で不足することはないと考えられており、多く摂取することの有効性については明確な情報は見当たりません。商品を購入、利用するときは必要性をよく検討しましょう。
引用元:独立行政法人 国民生活センター[2022年12月7日公表] シリカやケイ素を摂取できるとうたった飲料、健康食品等に関する調査-ケイ素の摂取は美容や健康に良い?-https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20221207_2.html
そこで今回はシリカ水の作用機序などを調べてみました。
白髪やお肌や骨に効果ないのか?有るのか?この記事をご参考いただければと思います。
シリカ水はお肌や白髪には効果ない?
はに…
— 河原町 四条 (@SijoKawaramachi) September 14, 2023
シリカ水は、常温で飲むのがいいらしい…
むにゃむにゃ♪
zzz (*-ω-)人(-ω-※) zzz pic.twitter.com/aVLZ3cDFZQ
お肌や髪に良いと言われるシリカ水、国民生活センターによるとその効果は明確ではないようですが、私も最近試していますよ。
効果が現れたらお知らせしたいと思います。
美容や健康維持などの目的として、発売開始から60年に亘り多くの方々に利用されているドイツ生まれのサプリもありますよ。
ドイツのレホルムハウス(ヨーロッパで最も厳しいドイツ・ノイホルム協会の品質基準を満たし審査に合格した健康食品、自然食品や化粧品を販売しているお店)で6,000品目中、10年以上売り上げNo.1の大ベストセラーです。
シリシアは、ケイ酸を100%天然の素材から独自の製法で超微粒子化したコロイド状のケイ素ジェルです。
保存料や安定剤を含まず、微細なコロイド状のケイ素ジェルを製造することができるのはヒュプナー社だけです。
ドイツ国内だけでも年間200万本も販売されているそうです。
白髪への効果
毛根で作られたばかりの髪は、メラニン色素を含んでいないため白色です。
毛根で髪が成長する時に、色素幹細胞から生まれる色素細胞からメラニン色素を取り込んで、髪に色がつくそうですよ。
色素細胞がメラニン色素を作る際に、チロシナーゼという酵素の働きを必要としますが、加齢などの原因によって色素細胞の機能が低下すると、チロシナーゼの働きが低下しメラニン色素は作られず色が着かないまま 白髪が生えてしまいます。
また、色素細胞自体が何らかの原因でなくなってしまうこともあり、この場合も白髪になります。
色素細胞の消失やチロシナーゼの減少がなぜ起こるかについては、今のところまだ完全には解明されていませんが、加齢とともに、髪に色を付ける色素細胞や色素幹細胞の働きは衰えていくのは確かなようです。
白髪の5大要因は「遺伝」「加齢」「生活習慣」「病気」「ストレス」と言われています。
ここで加齢による老化や、生活習慣・ストレスによる血行障害に着目するとシリカ水は抗酸化作用による老化の抑制や血流改善が期待できるので白髪に効果があるのではないかと考えられますね。
髪に良いとされる栄養素は、タンパク質・亜鉛・ビタミン全般・カルシウム・銅・鉄・葉酸なので、バランスの良い食事に加えてシリカ水を摂取し、様子をみるのもいいかもしれません。
お肌への効果
お肌への効果も期待できそうですよ。
ケイ素に関しては、これが生体上皮組織や結合組織の形成、修復に重要な役割を課すと容認されたのは比較的最近のことでしかない。
引用元:生理活性有機珪素化合物
細胞と細胞をつないでいるノリのような役目のケイ素が不足すると、お肌の弾力やはりが失われてしまう様ですね。
コラーゲンやヒアルロン酸だけ増やしてもたるみが改善しないのはケイ素不足が考えられるかもしれません。
なお、ケイ素はもともと体内に存在していますが、加齢とともにだんだん減っていくみたいですよ。(参考文献:Bicochemistry of Silicon and Related Problems)
シリカ水は骨には効果ない?
出典:ケイ素の生物学5
写真をみると、ケイ酸を与えられなかったグループは、骨格の発育が悪く、頭蓋骨は小
さく奇形を呈しているのが分かります。
骨にはカルシウムが大切なのは多くの方がご存知だと思いますが、骨の成分として認められているのはカルシウムだけではないですね。
カルシウムの他にいリンやマグネシウムもありますし、微量成分としてフッ素と亜鉛の関与も認められています。
そこへ新たにケイ素が加わったみたいですよ。
骨への効果
骨の微量成分として、新たにケイ素が認められていますよ。
米国の代表的な疫学研究の一つ「フラミンガム子孫研究」によると、ケイ素摂取量と骨密度(BMD)の間には深いかかわりがあります。
最もケイ素摂取量が多いグループ(1日40mg以上)は、最も摂取量が少ないグループ(1日14mg未満)より、BMDが10%近く高いことが明らかになった。
引用元:日経メディカル ケイ素はカルシウムより骨を強くする、米英共同の「フラミンガム研究」から解明https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/hotnews/archives/302512.html
造骨細胞が骨を作るときに、コラーゲンやグリコサミノグリカンなどの有機骨基質(骨を構成する細胞外成分)を合成します。
この有機骨基質へのリン酸カルシウムの沈積(骨化)が始まる前の造骨細胞のミトコンドリア(細胞内に存在する細胞内小器官の1つ)には、カルシウムとケイ酸が集まっています。
骨組織中のカルシウムとケイ酸の含有量は骨化が進むにつれて増加しますがある時点を越えるとケイ酸の含有量は急激に低下して、カルシウムだけが高くなりアパタイト (リン酸カルシウム)が出来上がるころには、ケイ酸は痕跡程度になります。
このことからもケイ酸は骨ができる初期の段階で、重要な役割を果たしていることが分かりますね。
参考文献:ケイ素の生物学 -5
その他の効果
- デトックス:水溶性ケイ素はマイナスに帯電しているので、プラスに帯電している重金属を吸着して体外へ排出します。
- 不眠の改善
- しなやかな血管を維持
- 抗酸化作用
参考文献:https://dr104.com/admin/pdf/media/kenkosangyo20180418.pdf
シリカ水のデメリット
国民生活センターによると妊娠中・授乳中の多量摂取は避けたほうが良いとされています。
詳しくはこちらのPDFをご覧ください↓
シリカやケイ素を摂取できるとうたった飲料、健康食品等に関する調査
医薬品やサプリメントなどによるケイ素を含む化合物の長期間大量の摂取により腎結石や腎障害などが生じる可能性があるので注意が必要です。(非常にまれ)
参考文献:ケイ酸結石についてPDF
まとめ
国民生活センターによると、ケイ素の有効性について信頼できる十分な情報は見当たらないとされています。
シリカ水は、白髪・肌・骨に効果ないの?と思ってしまいますが、多くの文献から、骨の形成に必要であることや、抗酸化作用、細胞と細胞をつなげてたるみを防ぐ作用があることがわかりました。
加齢とともにケイ素を吸収したり代謝する力が衰えるようなので、老化が気になる方は、バランスの良い食事に加えてシリカ水を適量摂取してみるのもいいかもしれませんね。
シリカ水の摂りすぎに注意しながら、しばらく継続してみて効果ないと感じる場合は、白髪・肌の老化・骨の老化にはケイ素不足以外に別の要因があるかもしれませんので生活習慣などを見直してみるのもいいですね。
お読みいただきありがとうございました。