学生の頃や、子供達がまだ幼いころに何度か訪れた浅草寺。
私にとっていろいろな思い出があるお寺ですが、何の神様が祀られているのかどんなご利益があるのか知りませんでした。
そこで浅草寺の神様やご利益について調べたところ菩薩の悲しい話を知りました。
次回、浅草寺を訪れた際は今まで以上に神聖な気持ちで参拝できるのではないかと思います。
また、通販で御守りを購入した場合の効果が気になります。
いくつか御守りを購入してみたので効果が楽しみです。
浅草寺の神様は観音様でご利益は何でも大丈夫!
浅草寺に祀られている(神としてあがめ安置されている)のは聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)と知り、菩薩とは何か?如来(にょらい)との違いは何か?さらに調べてみたくなりました。
私の家には仏壇が有りますが、仏教についてはあまりよく分からないのでこの機会に触れてみたいと思います。
浅草寺の神様について
浅草寺に祀られているのは聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)です。
聖観世音菩薩って?
調べてみたよ。観音菩薩(かんのんぼさつ)は阿弥陀如来(あみだにょらい)の配下にいる仏さまなんですって。
阿弥陀如来も分かりません・・・
心の迷いが解けて、真理をよく理解し自分のものにする直前の人、つまり悟りを開く直前の人を「菩薩」と呼んで、悟りを完全に開いた人を「如来」と呼ぶみたいよ。
菩薩(ぼさつ)は般若心経の冒頭にも登場しますね「観自在菩薩(かんじざいぼさつ) 行深般若波羅蜜多時(ぎょうじんはんにゃはらみったじ)・・・」
私の祖母が、仏壇の前で毎朝「般若心経」を唱えていたのを思い出します。
私も般若心経を全て暗記していますが、意味は全く分からなかったので菩薩と般若の違いを知り、ますます仏教を学んでみたくなりました。
菩薩は般若(はんにゃ・すべての物事や道理を見抜く智慧(ちえ))の象徴とも言われているそうですよ。
観世音菩薩は一般的に「観音さま」と略されますが、神変自在のお働きを主として「観自在菩薩(かんじざいぼさつ)」とも称されます。
観世音菩薩(観音と略される)は時代とともに十一面観音(じゅういちめんかんのん)、千手観音(せんじゅかんのん)などいろいろな姿に変化しているため、一番もとの観音という意味で聖観音、正観音と呼ぶことがある。
浅草寺のご利益は何でも大丈夫
菩薩についてもっと詳しく知りたくなりました。
「観世音菩薩往生浄土本縁経(かんぜおんぼさつおうじょうじょうどほんねんぎょう)」によると悲しい話があるようです。
観音菩薩は、過去世で長那(ちょうな)というバラモン(古代インドの身分制度における最上位の階層)の子、早離(そうり)であったとされています。
早離(そうり)には速離(そくり)という兄弟がいて後の勢至菩薩(せしぼさつ)。
早離と速離は騙されて無人島に捨てられてしまいました。
食べ物が無い無人島で、餓死(がし)する間際に『生まれ変わったら自分たちの様に苦しんでいる人たちを救いたい』と心に固く誓ったため観音菩薩になったと言われているそうです。
そのため観音菩薩はこの世の中に生きているすべてのもの全ての苦しみを取り除き楽を与える果てしなく大きな慈悲を持つ仏様とされています。
観音菩薩は常に私たちを見ていて下さり、苦しんで助けを求める声が有ればすぐにその苦しみを取ってくれます。
父の長那は未来に釈迦として生まれ変わったようです。
浅草寺の神様とご利益についてもっと詳しく知りたい
なぜ浅草寺には聖観世音菩薩が祀られるようになったのか知りたくなりました。
そこで浅草寺の寺伝についても調べてみました。
なぜ観音様が絶対秘仏としてご本尊になっているのかも寺伝から分かり納得です。
浅草寺に祀られている神様について寺伝よりわかったこと
浅草寺にはなぜ聖観世音菩薩が祀られているのかな?
浅草寺の寺伝を見てみましょう
寺伝によるとご本尊(宗教の信仰対象となるもので、それらを模した仏像・彫刻品や絵・架掛軸)がお姿を現されたのは、飛鳥時代、推古天皇36年(628)3月18日の早朝でした。
昔話風に教えてください。
昔々、宮戸川(今の墨田川)のほとりに住む檜前浜成(ひのくまのはまなり)と檜前竹成(ひのくまのたけなり)という兄弟がいました。
ある朝、漁をしていると投網の中に一躰(いったい)の像を見つけました。
仏像のことがよく分からなかった浜成(はまなり)・竹成(たけなり)兄弟は像を水中に投げました。
場所を変えて何度か網を打ちましたが、その度に像が網にかかり魚は捕れなかったのでただならないと思った兄弟はこの像を持ち帰りました。
像を土師中知(はじのなかとも・名前には諸説あり)という土地の長に見てもらうと、聖観世音菩薩の尊像(仏や高貴の人の姿をした像)であることが分かりました。
翌朝(飛鳥時代、推古天皇36年(628)3月19日)、里の子供たちが草で作ったお堂にこの観音様をお祀りしました。
土師中知(はじのなかとも)は「御名を称えて一生懸命に願い事をすれば、必ず功徳(くどく・ご利益、良い行いの報い)をお授け下さる仏様である」と浜成・竹成兄弟や近所の人々に語りました。
それで浅草寺では、胸の前で合掌をして「南無観世音菩薩(なむかんぜおんぼさつ)」と唱える参拝方法が推奨されているのね。
やがて土師中知は自分の家を寺に改装して観音様の礼拝供養に人生を捧げました。
また、観音様が現れた日は一晩にして当たりに千株ほどの松が茂り、3日過ぎには天から金の鱗の龍が松林の中に下りました。
このめでたい現象がのちに付けられた山号「金龍山」の由来となっています。
そののち大化元年(645)、勝海上人(しょうかいしょうにん)という僧侶が「金龍山」に立ち寄り観音堂を修繕しました。
ある夜、上人の夢に観音様が現れ「みだりに拝するなかれ」と告げられました。
観音様が絶対秘仏として浅草寺のご本尊となっているのはこのお告げが有ったからなのね。
1年でたった1回、12月13日午後2時から15分間に御前立本尊に限り、御開扉法要(おかいひほうよう)のときに拝むことができる特別な日になっていますね。
残念ながらご本尊は拝むことはできません。
いつか、御前立本尊を拝見してみたいと思います。
浅草寺を建てるきっかけとなった3人(土師中知・檜前浜成・檜前竹成)の郷土神が浅草神社に祀られています
浅草寺には多くの観音様やお地蔵さまのご利益がある
浅草寺の境内には本堂の他にもいくつものお参り箇所が有りますよね。
今までは本堂だけお参りして、帰ってしまいましたが、今度訪れるときは時間の許す限りじっくりと境内を歩いてみたいと思います。
縁結びのご利益 | 久米平堂 |
平癒のご利益 | 薬師堂、淡島堂 |
身体の悪いところが良くなる | 常香炉の煙 |
商売繫盛のご利益 | 銭塚地蔵堂 |
叩いて金運アップのご利益 | カンカン地蔵 |
芸事のご利益 | 弁天堂、鎮護堂 |
生まれ年の守り仏をお参りできる | 影向堂(ようごうどう) |
日数を決めてのお参りでご利益有り (例:十日後までに~できますように) | 日限地蔵(ひぎりじぞう) |
一つだけお祈りすることでご利益有り | 一言不動 |
サラリーマンのクビがつながる | 加頭地蔵 |
お願い事は、本堂で一気にまとめて全部でも大丈夫な感じがしますが、特に気になる観音様やお地蔵さまだけでも拝むことができたら良いですね。
行ってみたい参拝スポットはあるでしょうか?
私は、カンカン地蔵がとても気になります。
通販で御守りを購入
浅草寺のお守り購入してみました。
子供達のために学業守(500円)と自分と夫のために仕事守(1000円)です。
配送料は660円かかりました。
御守りのサイズ・重量で配送方法が選定されるため配送料は注文内容によって異なりますので注意してくださいね。
何十種類もの御守りが有り、お値段は500円から高価なもので10000円で、とても迷いました。
まとめ
浅草寺の神様やご利益について紹介させていただきました。
浅草寺の神様はとても慈悲深い聖観世音菩薩でした。
正確には神様ではなく仏様ですね。
今まで何も知らずに訪れていた浅草寺ですが、菩薩(ぼさつ)や如来(にょらい)の違いや浅草寺の寺伝、ご利益を知ることで今までと違った目線で境内を歩くことができそうです。
また、御守りが通信販売されていることを知り、気になる効果のある御守りをいくつか購入してみました。
通販で購入した御守りでも効果があるのか楽しみです。
お読みいただきありがとうございました。