これから双子を迎えるママは「どの様にして双子に同時授乳をするのだろう?」と気になるかと思います。
私は、とても不安でした。
しかしその方法は意外と簡単で、やってみると何とかなるものです。
今回は私の体験をもとに双子の同時授乳の方法を紹介したいと思います。
双子に同時に授乳をする方法
私は、「赤ちゃんが生まれたら完全母乳で育てたい」と理想だけは高く持っていたのですが、母乳の出が悪く初めから気持ちが沈みました。
しかし、「双子なんだから母乳が足りなくて当たり前」と開き直って混合でいこうと気持ちを切り替えました。
そして生後4ヶ月位からは、残念ながらほぼミルクだけになりました。
双子の同時授乳、母乳の場合
産院で、看護師さんの指導のもと、双子に同時に母乳を与える方法を体験させていただきました。
首が座る前でしたのでベッドの上に授乳クッションを置いて、その上に赤ちゃんの頭を上にして寝かせます。
私はベットの上で、正座で双子におおいかぶさるようにして、赤ちゃんをそれぞれ両脇にはさむようにフットボール抱きをしました。
1人ずつ乳首をくわえさせたら頭を支えてあげます。
この時、前かがみになりすぎないように姿勢を調整します。
自宅はベッドではなく、授乳クッションも無かったので、お布団の上にタオルケットをたたんで置いて高さを付けました。
左側に寝かせた赤ちゃんの頭を左手で支えて、右手で乳房を押さえ、乳首をくわえさせます。
右側に寝かせた赤ちゃんも同様に右手で赤ちゃんの頭を支えて、左手で乳房を押さえ、乳首をくわえさせます。
あとはフットボール抱きで頭を支えてあげます。
ソファーのクッションや枕でも授乳クッションの代わりに使えますが、やわらかいものだと赤ちゃんの顔が沈んでしまうので注意が必要です。
私は、早い時期に完全ミルクにしてしまい、縦抱きで同時に母乳を与えたことはありませんが、首が座ったら両膝の上に赤ちゃんを座らせて同時授乳することができます。
双子の同時授乳、混合または完全ミルクの場合
私は、二人同時に母乳を与えることはほとんどできませんでした。
混合で与える時は、一人が泣くと二人分のミルクを調整します。
一人分のミルクだけ40℃くらいに冷まし、もう一つは少し温かめに作っておきます。
タオルを丸めて台を作りその上に40℃に冷ました哺乳瓶を置きます。
先に泣いた赤ちゃんの顔を横向きにして哺乳瓶をくわえさせ一人で飲んでもらいます。(哺乳瓶を固定するためのグッズが通販などで販売しています。)
一人が哺乳瓶で飲んでいる間に、もう一人には母乳を与えます。
一人分でも母乳が足りていなかったので、先ほど温かめに作っておいたミルクを、適温に冷めていることを確認してから与えます。
たいがいは一人がなくともう一人も泣き出しますが、時々もう一人の赤ちゃんが寝ていても、起こして一緒に授乳をしてしまいます。
先にミルクを飲み始めた子が飲み終えると、二人目はお布団の上に寝かせ、丸めたタオルで哺乳瓶を固定し、一人でミルクを飲んでもらいます。
その間に先に飲み終えた子にげっぷをさせます。
二人目も飲み終えたらげっぷをさせます。
一人一人別々に授乳すると、昼間は家事をする時間が無くなり、夜は眠れなくなります。
自分が寝不足や育児疲れでイライラしていたら赤ちゃんに伝わってしまいそうなので、なるべく楽をしようと考えました。
完全ミルクの場合も同様に一人が泣いたら二人分のミルクを調整します。
二人分とも40℃位に冷まして、丸めたタオルに哺乳瓶を固定し、二人いっぺんにそれぞれ一人で飲んでもらいます。
この間、哺乳瓶を手で支えてあげていてもいいですし、どちらかが先に飲み終わったらすぐに抱っこしてげっぷを出してあげたり、オムツを取り替えることができます。
または、ママがあぐらをかいて左右の太ももの上にそれぞれの赤ちゃんの頭が来るように足に乗せて、ママが哺乳瓶を持って飲ませる方法もあります。
夜間に双子に同時に授乳をする方法
母乳の場合は、先に泣いた子から1人ずつ添い寝しながら授乳するとママが起き上がらずに済むのですが、私の場合は、ほとんどミルクでしたので毎回起きて調乳しなければなりませんでした。
毎回、授乳が終わるたびに哺乳瓶を洗って消毒をしていたら、いくら同時授乳でも、眠れなくなります。そこで哺乳瓶を10本用意しました。
寝る前に消毒済みの哺乳瓶を10本用意
一晩で4回~5回ミルクを与えていたので、授乳が済んだらすぐに横になりたいと思いました。
そこで、授乳が終わったら哺乳瓶はそのまま、朝まで使用済みの哺乳瓶をためておきます。
朝になったら8~10本の哺乳瓶を洗って消毒します。
こうすると授乳が終わって赤ちゃんが眠ったら自分も一緒にすぐ眠れるので、少し楽になります。
また、赤ちゃんが泣いたらすぐにミルクが作れるように、哺乳瓶と一緒に、粉ミルク、一度沸騰させてから60℃で保温ができる電気ポット、一度沸騰させた湯冷ましを入れた水筒、水を張った鍋かボウルを用意しておきます。(2007年6月から、調乳用のお湯の温度は70℃以上に改正されています)
赤ちゃんが泣いたら、哺乳瓶にミルクをはかり入れ、電気ポットのお湯を、出来上がり量の約2/3くらい入れます。
哺乳瓶の乳首をつけてよく振ってミルクを溶かした後、水筒に入れておいた湯冷ましを出来上がり量まで入れるとミルクが冷ましやすいです。
少し熱かったら、水を張った鍋に入れて軽く振り40℃くらいに冷まします。
あとは先に記した、『双子の同時授乳、混合または完全ミルクの場合』の様に授乳します。
混合の場合、同時授乳の疑問点
なんども繰り返しになってしまいますが、私は母乳の出が悪く、混合にしても一人分の母乳も足りなくてほとんどミルクに頼りました。
それでも母乳を与えたくて、先に泣いた子にタオルで固定した哺乳瓶でミルクを飲んでもらい、二人目は母乳を与えてからミルクを飲ませていました。
先に泣く回数が多い子のほうがミルクが多くなり母乳が少なくなります。
栄養が偏るのではないかと疑問におもいましたが、当時は平等にミルクと母乳を与えることを考えている余裕はありませんでした。
また、二人は出生時体重に700g位差があり、小さく生まれた次男は吸う力が弱く、途中から哺乳瓶に慣れると、母乳を吸うのが嫌になってしまったようです。
そして大きく生まれた長男が混合で、次男は完全ミルクになりました。
時間に余裕があるときは、搾乳した母乳を哺乳瓶に入れて次男に飲ませることはまれにありました。
母乳を多く与えた子と少なかった子では何か差が出るのではないかと疑問に思うことが度々ありました。
しかし、二人とも大きな病気をすることはなく体力は同じくらいで、学力もそれほど差は出ませんでした。
一卵性双生児で、それぞれ文系・理系に進路が分かれましたが、二人とも元気に大学に通っています。
まとめ
私が経験した、双子の同時授乳の方法を紹介させていただきました。
3番目の娘の育児てに比べて、双子の育児は寝不足になりやすかったので、同時授乳はお勧めです。
双子で完全母乳の方は少ないと思いますが、その場合は、夜は添い寝しながらで別々に授乳すると起き上がらずに済むので、同時授乳よりも楽かもしれません。
実際に3番目の娘の場合は、混合になるまでは、夜間は添い寝をしながらの授乳で起き上がらずに済み、だいぶ楽に感じました。
ママのイライラは赤ちゃんに伝わるような感じがします。
自分に合った授乳方法で、できるだけ楽をして、ママの負担を少なくし、いつもニコニコで育児ができたらいいなあと思います。
お読みいただきありがとうございました。