我が家の玄関はほとんど日が当たりませが、それでも玄関先に花を置きたくて、日陰でも育つ花を探していました。
花が好きな母に聞いてみると、クリスマスローズの育て方は簡単で、鉢植えなら容易に日の当たるところに移動したり玄関先に戻したりできるので試してみてはと教えてくれました。
今回は、けっしてまめな性格とは言えない私が、クリスマスローズを鉢植えで14年間枯らすことがなかった育て方をお伝えしたいと思います。
鉢植えのクリスマスローズを長く楽しむ育て方のポイントとは?

私は、ガーデニングに特別詳しいわけではありませんし、水やりもつい忘れることが多いのですが花は好きです。
14年前に日陰でも育つというクリスマスローズの苗を購入して育ててきました。
せっかく我が家に迎えた花なので長持ちさせたいと思い、2つのポイントに注意しながらお世話しています。
暑さ対策に注意します
雪が降っても負けないほど寒さには強いクリスマスローズですが、高温多湿が大の苦手です。
私は市販の培養土をそのまま使いましたが、水はけが悪い場合は赤玉土を少し混ぜて水はけをよくしたほうが安心です。
暑ささえ乗り切れば枯らすことはないと思います。
鉢植えの場合、暑くなってきたら必ず明るい日陰に移します。
夏の強い日差しを受けると、葉焼けしたり枯れたりすることがあるからです。
またコンクリートやベランダに直置きせず、夏はすのこや台の上に置いて、風通しを良くして鉢の温度が上がらないようにします。
私は、高さが30㎝位あるフラワースタンドに置いています。
それから枯れた花茎や古葉を切った残渣は、湿気を呼び、カビのもとになるので除去します。
また与えた水が鉢底の穴から流れ出るようにするため鉢底皿は使いません。
鉢底からたっぷりと水が抜けるまで与えないで鉢土の表面だけが濡れた状態を続けることは根腐れや葉を黄色くさせてしまう原因の一つになっています。
ただし、朝たっぷり水を与えて、日中高温になると、鉢の中の水分は高温になり、根を痛めてしまいます。
よって夏の水やりは鉢土の温度が下がる夕方か早朝がいいでしょう。
私は夜仕事帰りにたっぷり水を与えてました。
肥料の与えすぎに注意します
6月~9月は肥料は与えません。鉢植えは年に3回で10月、12月、2月に肥料を施します。
土に肥料が残ったまま梅雨を迎えると、根腐れのや病気の原因になるので与えすぎに注意します。
私は、ちょっと可哀そうですが1年以上も肥料を与えていなかったことがありました。
しかし、それでも枯れることはなかったですし、花を咲かせてくれました。
栄養不足だと花が咲きにくくなるそうですが、私は鉢土が減った時に培養土を足していたので極度の栄養不足にはならなかったようです。
私の経験と調べたことからわかったことは、肥料は少ないよりも多いほうが枯れさせる確率が上がるということです。
おまけにクリスマスローズにまつわるお話しと花言葉について
クリスマスローズは12月25日の誕生花になっていますが、キリストにまつわる神話があります。
キリストが誕生した日に、羊飼いの貧しい少女マデロンは、聖母マリアのもとへ祝福に訪れました。
少女マデロンはお祝いの品を持っておらず、しかも季節は冬で1輪の花も見つからない悲しさから涙を流しました。
マデロンが流した涙が地面に落ちると、地面から純白の美しいクリスマスローズが咲いたと言われています。
そしてマデロンはそのクリスマスローズを生まれたばかりのキリストに捧げました。
また、ヨーロッパでは魔よけの力があると信じられ、今でも玄関周りにクリスマスローズを植える家があるようです。
他にも面白いいわれがあります。
クリスマスローズの花に見える部分は、実は花ではなくガクで、そのガクが散って落ちることがないので「ガク(学)が落ちない」と、またガクが5枚あることから「合格」とかけて、受験を応援してくれる花とされています。
受験生のいらっしゃるご家庭ではクリスマスローズを育ててみるのもいいですね。
クリスマスローズの花言葉は「いたわり」「追憶」「慰め」「私の不安を和らげて」「中傷」などです。
可愛い花に「中傷」だなんて、とてもネガティブな花言葉がついているなあと少し驚きましたが、クリスマスローズの切り口から滲む液に触れると、皮膚が炎症を起こしたり、水ぶくれができることがあるそうです。
そのため生花を扱うときは、手袋をすることが推奨されています。
私流出費を抑えたクリスマスローズの鉢植えの育て方とは?

クリスマスローズの育て方を調べてみると、クリスマスローズに適した土や肥料のことなど、いろいろと書いてありますが私の場合は、クリスマスローズ以外にもいろいろな種類の花を育てているので、クリスマスローズ専用の土や肥料はあまり購入していません。
鉢底石ネット入り・培養土・液肥(全てネット販売されています)だけで、毎年元気に咲かせることができます。
鉢底石と培養土と液肥だけの購入で節約
クリスマスローズの土について調べてみると、赤玉土・腐葉土・軽石を4:3:3で混ぜたり植え付けの1週間前に元肥を施すなどと書いてありますが、私は鉢底に入れる軽石ネット入りと培養土だけで植え付けました。
いろいろと買い揃えずに済みました。
クリスマス専用の培養土ではなくても枯らさずにずっと育てることができています。
クリスマスローズの苗を購入し1年目と2年目は苗もまだ小さいですし、日光不足もあったためか花が咲かなかったので1度だけクリスマスローズ専用の肥料を購入しました。
2年目にクリスマスローズ用の肥料を施したり、10月ごろから日の当たるところに移すと3年目の3月には、初めてクリスマスローズが花を咲かせてくれました。
花は少ししかついていなかったと思いますが、初めて咲いてくれたのでホッとしましたしとても嬉しかったです。
その後はクリスマスローズ専用の肥料は購入せず、いろいろな植物に使える液肥を施すようにしましたが特に問題なく毎年花が咲いています。
10月から5月ごろまでしっかり日の当たるところに置いてあげれば、肥料を与え忘れても3年目以降、花が咲かなかったことは一度もありませんし、一昨年は驚いたことに明るい日陰に置いたまま肥料を切らして1年過ぎても花を咲かせてくれました。
ただし、肥料は忘れても枯れませんが、特に夏は水やりに注意します。
乾燥には強いそうですが、ぐったりすることが続くと体力が奪われて病気になりやすくなるからです。
クリスマスローズも人間と同じように真夏はつらいようです。
また、株の負担を少なくし翌年も花を咲かせてあげさせるために、種がついてきたら花の真ん中の子房を取り除いたり花が枯れてきたら土際から3cmくらいのところで切って花柄摘みをします。
種が入った子房を取り忘れても、花柄摘みが遅くなっても、翌年に咲かなかったことはないのでそれほど神経質にならなくても大丈夫ですが、できる範囲でお世話をして株の消耗を押抑えて、肥料をあまり使わなくても元気に育てたいです。
この様にそれなりにお手入れを行えば肥料や土にそれほどお金をかけなくてもしっかり育てることができます。
植え替えは少なくして鉢の購入回数を減らし節約
クリスマスローズは生育が盛んですぐに根がいっぱいになるため、1~2年で植え替えを行ったほうが良いと言われています。
しかし、1年おきに大きな鉢に買い替えていたら不要な鉢がどんどん増えてしまいます。
私は、2年目と、6年目に植え替えてから7年以上植え替えをしていませんでした。
根がいっぱいに張って鉢土がカチカチでしたので、さすがに今年2月の頭に植え替えとついでに初めて株分けにも挑戦しました。
7年間植え替え無しではさすがに土がカチカチでかわいそうでしたが、3~4年は大丈夫そうです。
しかし、花や葉が小さく下葉が黄色く変色していたら植え替えのサインです。
鉢植えのような限られたスペースで育てていると根を生やすスペースが減ってしまい、枯れてしまうことがあるそうです。
植え替え時期は10月~3月で、10月がベストです。
またクリスマスローズの株が大きくなったら、1株に3個以上芽がつくようにハサミやナイフで切り分けて株を増やすことができます。
株分けは10月から1月に行います。
私の場合は、株が古いためかナイフではとても株分けができずノコギリで株を半分に切りました。
株分けをしたので新しく大きな鉢を購入することなく、もともと使っていた鉢と余っていた鉢を使いました。
14年間育ててクリスマスローズ用に購入した鉢は3個です。
まとめ

クリスマスローズの育て方に詳しいとは言えない私でも、14年間枯らさずに鉢植えのクリスマスローズを育てることができました。
1度だけクリスマスローズ用の肥料を購入しましたが、培養土、軽石ネット入り、液肥(すべて市販品)だけで育ててきました。
土や肥料、植木鉢にはそれほどお金をかけずに長期にわたり、苗を管理することができています。
夏の暑さ対策と、肥料の与えすぎに注意すれば枯らすことはないと思います。
クリスマスローズは丈夫で育て方が簡単です。
お花は好きでも育てる自信のない方はぜひクリスマスローズの鉢植えに挑戦していただきたです。
お読みいただきありがとうございました。