私の高校生と大学生になる子供達から、「人生の半分くらいは安倍晋三元総理を見てきたので今回の出来事がとてもショックだった」と聞いて、子供達の心に影響を与えた安倍晋三元総理に興味を持ちました。
また、政治に全く関心がなかった私ですが、安倍晋三元総理の国葬が9月27日に決定したため、国葬に賛成できるか反対か自分の中で答えを出してみようと思い、安倍晋三元首相の功績を調べてみることにしました。
そして調べた結果、全国電話世論調査では反対意見が多いようですが、私はどちらかというと安倍晋三元総理の国葬に賛成です。
安倍晋三の国葬に反対の声が多いが私の賛成の理由は?

先日WiLL(2022 9月号)という雑誌を読みました。
安倍晋三元総理を知れば知るほど、愛国心の強い方だったように思われます。
また、誰よりも中国の脅威を認識していたようですね。
中国人にとっては目障りな存在だったようで、安倍晋三元総理が亡くなった際に、中国版のツイッター「ウェイボ」には安倍晋三元総理を批判する声がが並んでいたようですよ。
日本の平和にとって、とても大切な存在の一人だったのではないでしょうか。
外交に真骨頂を発揮した
ジャーナリストの櫻井よしこさんは・・・
他国の首脳は、気分が変わりやすく予測も付きにくいトランプ氏との付き合い方に悩まされていたが、安倍元総理だけは臆することなくトランプ氏と向き合い、いち早く「親友」と呼ばれる中になったと話しています。
また、岩田清文元陸上幕僚長は後に、トランプタワーでの会議について安倍元総理に緊張しなかったかどうか尋ねたところ、安倍元総理は当選する見込みが極めて薄かったトランプ氏が大統領になったことが面白く、どんな人物か知りたくなったというようなことを話していたようです。
会話に困ったときは助け船が欲しいと思う人が大半かと思いますが、安倍総理の訪米に複数の官僚が同行していたにもかかわらず会談当日の朝、安倍元総理は一人でトランプ氏と会うことを決めたそうです。
私は今まで政治には無関心でしたが、この様なのエピソードを知ると、安倍元総理が外交の天才に思えてきます。
そして、櫻井よしこさんが安倍元総理から直接聞いた話によると、会談時間の八割を安倍元総理による中国の脅威の説明にじかんに割かれたそうなのです。
私も中国には不安が有ります。
20年後には中国の軍事力がアメリカに並ぶと聞いたことがあるからです。
もしも中国に侵略されたら・・・と考えると恐ろしいです。
安倍元総理がトランプ氏との会談で中国の脅威についてそんなにも時間を割かれていたことを知り、安倍元総理のような日本を誰よりも愛する方が亡くなった今、日本のこれからが心配でなりません。
自由で開かれたインド太平洋という構想を考案
作家の井沢元彦さんは・・・
中国に対抗するために「自由で開かれたインド太平洋」という構想を案出したのは安倍元総理以外の何物でもないと言います。
安倍元総理のおかげで、今では「クアッド」という形で躍進して、国際秩序を形成する大きな骨子となり、中露VS西側諸国という価値観の対立が明確になったということですね。
安倍元総理は日本の政治家の中で、誰よりも中国の脅威を認識していたそうですよ。
私は、この様な井沢さんの話からも、安倍元総理は中国から日本を守ろうという強靭な意思があったのではないかとうかがえます。
クアッドは日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4ヵ国で構成されている。
バイデン大統領は、中国を唯一の競争相手という見方をしているが、クアッドを重視していることが明瞭となってから、クアッドの対中国度が高まっていると考えられる。
「当たり前」を当たり前に
菅義偉前内閣総理大臣は・・・
安倍総理は、国民から見て「当たり前」を実行する方だと話しています。
自分の生まれ育った国や故郷を愛する気持ちを持つのは「当たり前」でその「当たり前」すら失っていた国民から、「当たり前」を取り戻したことが、安倍政権が七年八か月続いた理由とのことです。
今の私は、自国を愛する気持ちが有りますし、私も「当たり前」を取り戻してもらった国民の一人なのでどちらかというと国葬に賛成という気持ちになるのだと思います。
アベノミクスで状況一変
GDPや株価の上昇はもちろんだが、雇用に関しては特筆すべき事で就労者数は四百万人近く増え、有効求人倍率は二倍となったと話しています。
安倍政権は雇用を守るという「当たり前」も実行したということですね。
私は、アベノミクスの効果はよくわからなかったのですが、こうして雇用に関してだけでも具体的な数字を見ると驚くほどで、アベノミクスの恩恵を受けた方はうかがい知れないのではないかと思います。
日米同盟を機能させるための法整備に力を入れた
安倍政権は機微情報の取り扱いルールを定めましたね。
・機密漏洩を厳罰化した特定機密保護法
・外交・安全保障の司令塔である国家安全保障会議設置法
・集団的自衛権を一部容認した平和安全法制
反対の声が大きく法案審議にあたっては内閣支持率が下がるのは分かっていながら、国民の生命を守るために必要だと確信していたからこそ強い思いで取り組むことができたそうなのです。
安倍政権は法整備では内閣支持率が下がるのを承知でということでしたが、私はこのご時世ですから世間の考え方が確実に変わってくるのではないかと思いました。
私は歴史は苦手ですが、侵略者に降伏するとどうなったか、わかっているつもりです。
いつまでも平和ボケで、のほほんと生活していられないような感じがします。
集団的自衛権
日本と密接な関係のある同盟国などへの攻撃が発生して、結果的に日本の存立や国民の生命、自由、幸福追求の権利が脅かされるときのみ発動可能。
※火事に例えると、近隣の家に火事が起きた場合、自分の家に火の粉が飛んでくる恐れがあるときのみ一緒に消化するということ。
安倍晋三の国葬に賛成ではあるが反対意見にも思い迷う

安倍晋三元総理の国葬費用は37億円にも及ぶと考えられているようですね。
血税37億円が消えることと、真相不明なことがたんさんあることを思えば国葬の賛否を問われても答えるのが難しいかもしれません。
安倍元総理の死の翌日の朝日新聞
「森友・加計、桜・・・『負の遺産』真相不明のまま 阿部元首相が死亡」という見出しが有りました。
問題になっていることを簡単にまとめてみました。
森友学園の問題は、森友学園の籠池理事長(当時)と昭江婦人が親密な関係であったため、安倍元総理夫妻の影響で土地の価格が不当に安くなったのではないかということ。
加計学園の問題は、加計理事長と長年の友だった安倍元総理が認可に特別な便宜図ったのではないかとされているということ。
桜を見る会の問題は、各界で功労・功績のあった方々を慰労するという趣旨が有りましたが、安倍元総理や昭江婦人、自民党関係者、自民党議員などが招待枠を持っていたのではないかという指摘があること。
また、安倍元総理後援会主催の桜を見る会前夜祭であるホテルでの夕食会では誰がホテル側にお金を支払ったのかという点も問題になっている。
これらは冤罪(えんざい:無実の罪)という意見もあり、私も冤罪であってほしいと思いますが、真相は分かりませんね。
旧統一教会との関係
安倍晋三元総理と祖父の岸元総理は会員ではないが、旧統一教会の支持者だったことは多くの方が知っているかと思います。
報道によると、山上徹也容疑者は安倍晋三元総理の祖父、岸信介元首相が日本での統一教会の教会設立に一役買ったと考えているそうですね。
旧統一教会は韓国で創設されていますが、この団体を研究してきた歴史家たちによると、伝統的に教会の富の70%を提供してきたのは日本とのことです。
私はこのことを知って、日本には山上容疑者の様に家庭崩壊や人生を狂わされた人が計り知れないほどいたのではないかと驚くばかりです。
日本での教会設立が無ければ旧統一教会の被害もここまで及ばなかったのかもしれませんね。
また、英紙「フィナンシャル・タイムズ」が、岸信介元総理の時代から、日本の支配者層とメディアが見て見ぬふりをしてきたと指摘しているようですが、何十年もの間、旧統一教会と自民党の有力者との密接な関係は、日本の政治においてほとんど議論されない公然の秘密であったそうですね。
しかし、ここで私が疑問に思うことは、自民党は旧統一教会の教祖や幹部と密接な関係があったわけではなく、信徒との関係だった場合は問題が無いのでは?ということです。
ナショナリスト運動専門家、神田外語大学のジェフリー・ホール氏は「選挙では必ず自分の党に投票し、選挙運動のボランティアまで差し出す信頼度の高い有権者層を提供してくれる宗教団体を味方につけることは重要」と言っているようですね。
自民党だけでなく他の党も宗教団体を味方に付けているのではないかと思えます。
国葬に賛成か反対の支持率は?
報道各社が行った世論調査では「賛成」と「反対」が拮抗しているようですね。
時事通信社の8月世論調査(全国18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施)では故安倍晋三元総理の国葬に賛成が30.5%、反対は47.5%、「どちらとも言えない、分からない」は22.2パーセントだったようです。
「文春オンライン」編集部が7/30~8/7にわたりメールマガジン登録者2981人を対象に実施したアンケートでは「賛成」が16.7%、「反対が」79.7%、「どちらとも言えない」が3.6%と「反対」が多数を占めているようですね。
まとめ

国葬には多額の税金が使われることや、安倍晋三元総理の森友・加計問題、桜を見る会など、真相が分からないことや、旧統一教会のこともあってか安倍晋三元総理の国葬には反対派が多く、賛成の意見が少ないようですね。
私は、それでも安倍晋三元総理が与えた国益はそれを上回る位大きかったように思います。
また、国葬にするかしないか関係のないことですが個人的に、多くの子供たちの心をつかんだ安倍晋三元総理のお人柄も好きでした。
昭江婦人によると人を喜ばせえるのが好きだったという安倍晋三元総理のユーモアを交えてインタビューに答える姿が思い出されます。
中でも「家庭の幸福は妻への降伏」という言葉が印象深く私の記憶に残っています。
私は、誰よりも優しく、誰よりも愛国心が強かったと言われている安倍晋三元総理の国葬にはどちらかというと賛成です。
反対派の方は安倍元総理の功績を考慮しても反対なのか、とても気になります。
我が家の子供達の様に安倍晋三元総理を見て育った若者が多いと思いますので、安倍晋三元総理のように愛国心の強い政治家が生まれることを願います。
お読みいただきありがとうございました。